Sifu(紙布)との出会い

sifuとの出会い

Sifu(紙布/しふ) それは和紙を糸にして布として織った物

このブログは、紙布との出会いから様々な事柄が織りなす日常を綴らせていただきます。

私と紙布との出会いは昨年の事でした。突然の病いによる療養に入る為仕事の引き継ぎをしていた頃です。

正直、病気になった怖さより新規に自社ブランドを立ち上げていた時期でしたから、それを諦めなくてはならなかった残念な気持ちの方が強く、また 自分が役立たずな人間になったような気がしてなりませんでした。

伝票整理をしていた時和紙の包装紙を小さく切ってメモとして使っていたのを見つけ、ふと 以前TVで見た歌手の野口五郎さんが、岐阜県美濃市の郷里を巡る旅番組を思い出したのです。

和紙を漉く職人さん、そして和紙を原料としてできた藍染のシャツ。和紙が洗濯可能なシャツになるなど、どういうことだろう。過去の記憶から急に探究心が芽生えはじめてきたのです。

元来、私は好奇心旺盛なところがあり、駄目だと言われると尚更興味が湧くといった子どもでもあり、母によく叱られたものでした。なので、しばらく行動が制約されるといったタイミングも重なり気になり始めていたのかもしれません。

しかし、それから間もなく私の疑問に対する答えがわかる日がきました。

朝の「モーニングバード」という総合ニュース番組にGウーマン特集の中で「紙布作家の桜井貞子さん」が紹介されていたのです。桜井先生は大正時代以降衰退された紙布を、現代に復元するべく為に40年間に渡り人生をかけた方でした。

番組が終わる頃には紙布に触れてみたい。桜井先生とお会いしたいといった気持ちに突き動かされ、10月に茨城県水戸市で開催された西ノ内紙布の展示会へと、向うことにしたのです。

 

 

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